鶴吹の気持ち

第12回日本管楽合奏コンテスト 最優秀賞 《11月4日》

kangaku01.jpg   演奏後の記念撮影。すがすがしい雰囲気に満ちています。
■強豪ひしめく晴れの舞台での栄誉
 11月4日(土曜日)、東京都文京区の文京シビックホールで行われた「第12回日本管楽合奏コンテスト」で、鶴ヶ島中学校吹奏楽部が、中学校の部(A部門)で最優秀賞を受賞しました。
演奏した曲は、この夏「全日本吹奏楽コンクール」において、地区大会から東日本大会まで、心を込めて演奏し続けた「海鳴り」。
事前のテープ審査を通過した全国選りすぐりの中学18校がA部門(35人以下)にエントリー。そのなかで鶴ヶ島中学校は上位5団体に授与される最優秀賞に輝きました。
演奏は朝一番という順番で、まだ会場の雰囲気が落ち着かない中でのスタートになりました。
「海鳴り」は、静寂のなかから立ち上がる曲なので、「鶴吹」のメンバーも会場の雰囲気はとても気になっていたはずです。
でもメンバーには分かっていました。自分たちは、あと何秒かで絶対にこの空気感を変えられることを。
突如、堰を切ったように繰り出す木管・金管のサウンドは、大きなホールを一気に飲み込むうねりのようでした。
ときに咆哮のようにぶ厚く、ときにさめざめとした泣き声のように繊細な音色を体中で表現している「鶴吹」に、会場の誰もが惹き込まれていたはずです。
東日本大会のときのプレッシャーから解き放たれたかのように、伸び伸びと演奏できたことが最優秀賞受賞に結びついたのでしょう。
コンテスト終了後、会場近くの公園で、保護者に報告会を行いました。
ひときわ大きなトロフィーを掲げ、胸を張って公園まで歩く姿は、まるで凱旋パレード。
そこには、大きなプレッシャーを自ら解き放った、晴れやかな部員たちの笑顔がありました。


「日本管楽合奏コンテスト」は、財団法人日本音楽教育文化振興会、日本管打・吹奏楽学会などが主催し、教育現場の管楽合奏及び吹奏楽の啓発と普及を目的に「独自のサウンド」「自由な編成」「時代・演奏・個人様式の研究」をメインテーマに、学校教育における吹奏楽のあり方を探求している大会です。
 中学校の部、高等学校の部それぞれにA部門(35人以下)、B部門(36人以上)があり、計4部門に分かれたカテゴリーのなかで演奏を競います。
 A部門、B部門での最優秀グランプリのなかから、「文部科学大臣奨励賞」(中学校、高等学校隔年)が授与されます。

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中学校の部(A部門)で最優秀賞を受賞しました。

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ひときわ大きなトロフィーを掲げ、胸を張って公園まで歩く姿は、まるで凱旋パレード。

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コンテスト終了後、会場近くの公園で、保護者に報告会を行いました。